パフォーマンスコンサルティング [能力開発]
面接テクニック
私が過去に所属していた5社程の企業で、600名以上の求職者に対して企業側の採用責任者として面接を実施してきました。
所属企業は社員数100人から500人の規模で、一部上場企業も含まれています。
このような、ノウハウはHPなどで大量に出回っていますが、この記事では私がリアルに経験してきたことを、企業側の採用責任者の視点に重点をおいて記述しています。
私は採用面接だけでなく、採用後 同じ部門・チームで一緒に仕事をして採用後の経過の中でいろいろ考え、求職者の方とも同じように、反省もして採用活動における正しい面接とはどうあるべきかを追求してきました。
そういう観点に立って、本面接テクニックはまとめています。
詳細までは記述していませんが、良ろしければ参考にしてください。
[想定対象]
① 就職活動
② 転職活動
③ 人材派遣関連 会社(業務委託契約・派遣契約)顧客業務参加のための選考面接も基本的に同じ
面接力は誰にでも高められる
ビジネス社会の一員として、まわりの人達からの期待を受け就職活動を進めていくことになります。
希望する就職先の採用合格の確立を上げるためにはどうすればいか?
1つの大事なポイントは、
採用選考において面接担当者が、自己の積極的なPRに対して共感しなければ、評価は限定的になるということです。
しかし、面接力はその人の資質とかではなく、取り組み方を間違わなければ面接テクニックで向上することができます。
ビジネスのスタートラインに立つまでの1つ大きなイベント、それは採用試験、そんな中でも「採用面接」が高いハードルになることが結構多いのです。
売り手市場と言われている就職事情の中であっても、誰もが望む企業への就職が厳しいという現実は何も変わりません。
希望する企業に就職が叶わないという現実、そこに立ちはだかるのは、面接試験突破という壁である場合が少なくありません。
面接試験が上手く行ってさえいれば・・・という思いは過去に多いケースです!
最初に認識するべきことは、企業の面接担当者は、候補者に対してどのような視点で面接評価をしているかということです。
面接合格率を高めるには、面接担当者のアプローチの評価基準を認識することがポイントで、準備、心構えておくべきです。
面接は、基本は人と人との会話で何が伝わるかが重要
面接試験は、面接担当者が自己に対して共感する回数を増やし、印象良く受け止めてもらうことが重要。
ここでの表現は、当然 礼儀、外観も含めた意味になります。
では、どういった所で自己に対して共感してもらえるのか!
それは、面接担当者から候補者の人物評価を見る視点(評価の見定め)は、一言でいうと企業側の業務遂行に対して、「変化」に対する「適応力」が備わっているかの見定めポイントとです。
この「変化」とは、企業方針、企業価値に沿った、考え方、行動の推進力に期待が持てるかどうかということです。
では、この評価基準に対して、どのような面接対策を講じれば良いのか。
今いった、「変化」「適応力」を期待されても、そもそもまだ就職もしていないので経験値がありません、どこの視点で見定めをするのかが、理解できなくて普通です。
それで問題ありません。
実際にはビジネス業務の経験はなくても、面接時の評価ポイントは押さえることが可能なのです。
採用面接時の要点:
面接担当者は、ほぼ定められた面接シナリオ(パターン)を準備しています。
候補者はそのシナリオの中で、何をPRするかによって面接担当者の評価がほぼ決定づけられます。
そして、面接にて高評価を受けるには、面接担当者からの進行、および質問に対しては、特に意識を集中することが重要です。
つまり、進行および質問の中に、面接担当者の評価ポイントを意図する基準テーブルがある場合が多いのです。
ですからその点については、面接担当者は候補者からの情報発信に強い関心があるのです。
具体的には、面接進行の会話の流れから、面接担当者から何か質問をされた場合、面接担当者の期待値がその箇所にあることが予想できます。
候補者はタイミングを逃さず、その点に意識をしっかり集中・共有して、強みを生かすようPRすれば、面接担当者からの評価は向上します。
平均点を狙うよりも、特徴を出してメリハリをもって主張する方が評価は上がりますし、面接担当者に対して強く印象づけることができます。
面接担当者が一般的な人としての受ける印象も評価ポイント、面接担当者が上司に報告する場合など感想、所感などで影響がでます。
面接は、減点方法ではなく、加点方法で選考が行われると認識した方が良いと考えてます。
理由は、ビジネス経験が無いので最初から能力基準を設定することが難しいからです。
面接力の優先ポイント
1.PRすべき強みとは
・積極性、向上心、素直な性格、愛嬌がある。ここで言う素直とは、相手の考え方、行動基準を理解し共感することです。
・職務経歴がある場合、明確な成長変化、実績。
2.評価を受けるための前提となる基本
基本行動 礼儀
第三者の判断基準 《挨拶 / 姿勢・態度 / 言葉づかい / 身だしなみ / 清潔感》
形(表現)から入り、心に通じる行為を行うこと、これもコミュニケーションの評価基準です。
なぜ重要なのか、そしてどのような効果があるのか
・良好な関係を構築の上に、人間関係の維持、発展がある
・無用な、誤解、印象、トラブルを避けるため
3.面接 応酬話法
・会話について意識的に早く終わらせようとしないことが大事(緊張してますという発言は、基本意味が無い)
※面接で緊張することは分かりますが、ここは大事なポイントです
・質問を受けた時
-相手の話は最後までしっかり聞き取り、質問内容を理解した上で答える
-不明瞭な認識で会話を継続しない、確認を怠らない
-ハイ / イイエの単発で返事して答えない(つなぎことばを有効に使う)
-マイナス言葉を言わない
-相手に対して、謙虚に前向きにPRする姿勢で就職希望の思いを伝える気持ちが大事ですが、過剰にPRする行為はNGであり自己中心的と見なされます。
-面接担当者からの評価を意識することは良いことですが、過剰に意識しないことも大切です。
4.自分のPRポイントをまとめて作成
方法:いくつかの具体的な経験例を各100ー200字程度で簡潔に複数まとめて事前準備し暗記しておく。(緊張感を緩和する効果もある)
観点は、成長意欲、責任感、コミュニケーション力、関係構築力、チーム連携力、新たな取り組み立ち上がりスピード、等