パフォーマンスコンサルティング [能力開発]

結論から先に言いますと、ビジネスルールが備わった後からでないと、基本的なビジネス判断ができるようにならない。
新人クラスは業務の立ち上がり時期においてはビジネス上の判断基準をまだ持ち合わせていないので、限定的な実務指導を受けただけでは、指導者が期待するほど実業務のオペレーションをこなし、業務対応の成果を着実に出すのは難しい場合があります。

新人の取り組むべきバランス能力

本来、業務スキルの修得においては、時間管理とコミュニケーションのスキルを並行して身に付けることが必須です。
業務スキルである業務指導にフォーカスするだけでは、バランスよく立ち上がることは難しく、問題発生率が高まります。

特に業務の具体的な指示の出し方については、コミュニケーション理解のギャップが発生していないか意識することが重要になります。

新人には丁寧だけではなく、新人目線で具体的に理解を促進できるようにすることが重要

業務などにおいて、ことばが丁寧であっても伝わらないことは多くあります。
例えば、新人に対して上司から業務指示を出した場合。「分からないことがあれば、いつでも質問するようにと指示を出したとします。」
このケース:
丁寧に指示を出したつもりでも、新人からしてみれば不安な状態になる場合あります。


【その理由】
1.分からないという判断は、何を基準にすれば良いのか分からない? 資料をどのレベルまで調べて、何分間調べた後に聞けばよいのか等・・・。
2.分からないことを、どのように説明すれば良いのか分からない?
3.上司が忙しいようなので、どのタイミングで相談すべきか分からない?

それぞれ個人々の思う考え、理由の差は当然ありますが、結果としては分からない受けた業務を進めることができないということです。

指導・育成 対応として

まず取り組むべきことは、業務を進めて行く上でのルールを明確化することです。
ルールは言葉ではなく、書類等の形に残して渡すようにして、説明はしっかり口頭で行うべきです。ここが大事なコミュニケーションルールのポイントになります。
そして、1回の説明ではだめで、成果が安定するまで適時リピート対応する方がよいでしょう。
また、新人が立ち上がっていく課程において、ルール更新するのも良いでしょう。