投資・成果向上 マインドセット 第3回 ー 遂行能力を高める3つの実践ポイント

はじめに

前回は、投資成果の土台となる「目的志向」についてお伝えしました。

目的志向とは、自分が投資で何を実現したいのかという目的を明確にし、その目的を判断基準とする考え方です。

一方、遂行能力とは、その目的を実現するために、自分で決めた投資ルールを感情や周囲の情報に左右されず、継続して実践する力を指します。

今回は、この遂行能力を支える3つの考え方についてご紹介します。

1.投資ルールを価値基準として確立する(目的志向を行動に移す力)

遂行能力を支える第一の柱は、自分自身が納得できる投資ルールを持つことです。

私が投資で大切にしている基本ルール

① 資本主義を前提に考える

資本主義が続く限り、多くの企業は企業価値の向上を目指し、事業拡大や利益成長を続けていきます。

この成長を長期的な前提として投資を考えます。

② ETFを活用してリスクを分散する

個別株だけに集中するのではなく、優良企業群へ分散投資できるETFを活用し、リスクを抑えながらリターンの最大化を目指します。

③ 下落局面ではルールに従って行動する

相場が下落したときこそ、感情ではなくルールに従います。

例えば一例として、

・新高値から20%下落した時点で分割投資を開始する。

・以降は5%下落するごとに追加投資を行う。

・あらかじめ投資資金を複数回に分けて準備しておく。

このように平均取得価格を下げながら投資を継続します。

暴落は想定外ではなく、「起こり得るもの」と考えておくことが重要です。

利益確定についても、自分の目的に合わせたリターン率をあらかじめ決め、段階的に実行します。

2.投資では「時間」を管理しようとしない

ビジネスでは時間管理が成果を生みます。

一方、投資では相場の時間を管理することはできません。

相場は自分の意思では動かせないため、「いつ上がるか」「いつ戻るか」を管理しようとすると、期待や予測に振り回され、感情にも影響します。

管理すべきなのは相場の時間ではなく、自分自身の行動です。

また、近い将来に使う予定が決まっている資金を投資に回すことは、時間的な制約を自ら抱えることになります。

余裕資金で投資を行うことが、冷静な判断につながります。

3.他人ではなく、自分の価値観で投資する

投資に対する価値観は、人それぞれ異なります。

他人の投資スタイルをそのまま真似すると、自分の目的志向を見失う原因になります。

もちろん、他人の知識やノウハウを学ぶことは大切です。

しかし、それを自分で理解・検証し、自分の投資ルールとして納得して取り入れて初めて、自分自身の価値観になります。

そして、その価値観も経験とともに変化していくものです。

どのような相場環境でも、自分がどのように受け止め、どのように行動するかは、自分自身で選択できます。

目的志向を持ち続け、その目的に沿った行動を積み重ねることこそが、遂行能力を高めることにつながります。

まとめ

目的志向は、「何のために投資するのか」という軸です。

遂行能力は、その目的を実現するために、感情や相場に流されることなく、自分で決めたルールを継続して実践する力です。

そのためには、

  • 自分自身が納得できる投資ルールを持つこと
  • 相場をコントロールしようとせず、自分の行動を管理すること
  • 他人ではなく、自分の価値観で判断すること

この3つを積み重ねることが、長期的な投資成果につながるのではないでしょうか。


カテゴリー:資産形成
テーマ:13|投資マインド・投資行動

※当サイトに掲載するオリジナルの文章・画像等の無断転載・複製・転用はご遠慮ください。